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授業始まり、原稿書き、プロモーションし、グラント取れ、新しいバイオインフォマティシャンやって来た!そして来週高知で講演します!

というタイトルで記事を書いてからもう1か月以上たちました。クイックに、それぞれをご紹介。

1.授業:ペンステート(ペンシルバニア州立大学)のWorld Campusというオンライン学習のコースがあるのですが、そこでBioinformatics Iってのを教えてます。バイオインフォの入門編で、シーケンシングやアラインメントの基本を学び、メジャーな解析手法をRとかGalaxyなどの簡単なツールで俯瞰する内容。他の先生(Istvan AlbertっていうBiostarを作った有名人)が秋と春に上級者向けコースをやって、この3つセットで修了証書を授与できる仕組みです。私の入門編は5月から8月まで、2週に1回ぐらいの授業を全て録画やCanvasというサイトを使ってやります。今年の生徒は17人。あと一週間で終わるので、しばらくは生徒さんからの質問攻撃や採点などでアップアップです。一人が病気を理由に遅れて参加したけどどうなるか!

2.原稿書き:メディカルレビュー社さんのThe Lungs Perspectivesという雑誌で、「医学生物学における次世代シーケンサー利用に関する解説」というタイトルで、記事を書かせて頂きました!春号と夏号の二度にわたってお届けしてます。夏号はもうすぐしたら出るのかなー。私を推して下さった高知大医学部の本家先生、研究もお人柄もめちゃ素敵な先生です!

3.プロモーション:Assistant Professor(Facultyの一番下っ端)からAssociate Professor(真ん中)に格上げしてもらえました。私の場合まさに肩書だけで特に何が変わるわけでもないんですが、順当に上げてもらうというのはいろんな意味で大切と周りにも言われ、書類の山と格闘しました。

4.グラント:わずか11歳で骨肉腫により亡くなった学生時代の友達の息子さんAくんと、その同志たちのために、骨肉腫ゲノムをやろうと意気込み、骨肉腫決起集会をAくんのおうちで開いたのは去年の6月、Aくんの四十九日がまだ終わる前でした。意気込みはすごい!とはいえ私自身骨肉腫の研究実績は何もないので、いろいろと政治活動を頑張り、内部グラントをゲットしました!300万円なり。内部グラントは今まで正攻法?で出しては落ち出しては落ちを繰り返してきましたが、よほど立派なプレリミナリーデータでもない限りは、政治が大事なんだなーと思った次第です。姑息と言われてもいいから、初めの一歩!研究内容は、公開されている骨肉腫のゲノム解析をするというもので、300万はほぼ人件費に使われます。

5.新しいバイオインフォマティシャンやってきた!:Mくんという秀才です。アメリカ生まれだけどアジア人でめちゃ寡黙なので、Skypeインタビューした際は「なんか暗い子だなー」とピンと来なかったのですが、昔のボスに探りを入れたら「すごいいい子だよ」とのことで決めました。実際来てみてすごくいい人材!確かに寡黙だけど、仕事きっちりやってくれて、Open mindedで、満足度150%!彼の現在の学位はマスターですが、将来的にはPhDコースに進みたいとのことで長くはいてくれないかもしれないけど、このご縁を大事にしたいなー。ってことで、4の骨肉腫ゲノムもMくんに手伝ってもらいます!

6.高知での講演:毎夏娘を私の母校の小学校に送り込むのに帰省してるのですが、それに合わせて、今年はいろんな高校や大学、科学館でゲノム科学について話させて頂きました。マネージャーとして奔走してくれた友達のEちゃん、ありがとう!6月22日のみらい科学館での講演は一般公開で、私の家族や友達、ちびっこも来てくれました!

 

この日の朝は高知追手前高校でも出張授業をさせて頂き、そこの講師陣で一緒になった、東大の安安冨歩先生と意気投合!みらい科学館での講演は安冨先生も聴きに来て熱く質問してくださいました。安冨先生といえば、参院選れいわ新選組での活躍素晴らしかったですね!太郎さん、他の候補者の方々もすごかった!日本を救って欲しいです。